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助動詞関連】【いろいろ】【表記関連

助詞関連(10)
今 井
日 本
100
私は現在外国の大学院にて、
第二言語 教育学の博士課程に在籍する日本人学生です。
先日、言語学を専攻する知人の日本人 との間で、
以下の文章のいずれがソフトで好ましい印象を与えるか
という議論になり ました。
@「待ち合わせの時間に遅れるかもしれません。授業があるからです。」
A「待ち合わせの時間に遅れるかもしれません。授業があるのです。」
知人の意見では、
自分が教わった社会言語学の教授の見解によるとのことでしたが、
@のほうがソフトであり、Aのほうがより強い調子だというのですが、
私は逆に、@ のほうが自分の主張・根拠について
相手に有無を言わせない印象を与えると思います し、
その点から少々子供じみて聞こえる気もします。
そこで自分でも若干あたってみ たところ、日本語教授法において、
例えば「から」と「ので」の違いということで、
「から」を避けるよう指導するケースがあるということを知りました。
そこで、この話を知人にした ところ、
我々の議論の対象はあくまでも「から」と「のだ・のです」であって、
「ので」ではないとの反応が返ってきました。
確かに「のだ・のです」と「ので」は、
辞書を引くとそれぞれ、文法構造上違いがあるようですが、
「から」と「ので」 の違いの考察と、「から」と「のだ・のです」の考察を、
知人が主張するように全く 別物として捉える必要もないように思われます。
B「遅刻しました。電車が遅れたからです」
C「遅刻しました。電車が遅れたのです」
このように文章に多少変更を加えても、
やはり「から」のほうが強い印象、特に遅刻 をした人間のように、
落ち度がある者の物言いとしては不適当な印象は変らないと思 われます。
これらは実際の使用面、さらには自分の日本語母語話者としての
感覚的な見解でもあって、文法構造的にどのように説明できるかが、
門外漢の自分 にとって今一つわかりません。
ご多 用中とは存じますが、ご教示いただければ幸甚です。
博士課程で専門の言語を学んでおられるということで、
深い考察をお望みだろう、私には十分なお答えができないだろうと思うのですが、
次の2点をご考慮いただいて、かつ、日本語を学習なさっている外国人の方からの
ご質問にこのように答えているということで、お読み下さい。
(1)
(2)
国文法と日本語文法は、似て非なるものだということ。
国文法の世界(日本語文法の世界も)には、あらゆることに諸説あるということ。
「電車が遅れたので遅刻しました。」の『で』は、
私は断定の助動詞『だ』の連用形だと思います。
『ので』は『接続助詞』だとされていますが、 元々は『連語』だったのでしょう。
上記の文の『ので』は、「遅刻した。電車が遅れたのだ。」の 『のだ』が活用したものだと思います。
『だ』は断定の助動詞で普通形を表す一方で、 丁寧形の断定の助動詞もあります。
『です』です。
「遅刻した。電車が遅れたのだ。」を丁寧形に言い換えると、
「遅刻しました。電車が遅れたのです。」となります。
私は、『のだ・のです』の議論と『ので』の議論は切り離さないでやっています。
『ので』『のだ』『のです』は、
状況・原因・理由を説明しようという気持ちをこめて話すときに使う言葉で
こちらの気持ちを押しつける感のある接続助詞『から』よりソフトな表現になるように思います。
『から』は『からです』となっても 『ので』は『のでです』とはなりません。
それは、『ので』の『で』が既に断定の助動詞だからではないでしょうか。

月 如
日 本
99
まずは下記の例文を読んでいただけるようにお願いいたします。
一、(名詞)微力+ながら・でありながら
1. 国際交流に微力ながら貢献できればと思っておりますので、
よろしくお願いします。(○)
2. 国際交流に微力でありながら貢献できればと思っておりますので、
よろしくお願いします。(?)
二、(名詞)学生+ながら・でありながら
1. 彼は学生でありながら会社を経営している。(○)
2. 彼は学生ながら会社を経営している。(○)
三、(ナ形容詞)+ながら。でありながら
1. この曲は静かでありながら躍動感がある。(△)
2. この曲は静かながら躍動感がある。(○)

質問:
@ 一の2は違和感がありますが、ニの2は普通ですね。どうしてですか?
A 三の1のように、「ナ形容詞+でありながら」も使えますか?
B ニの1と2はともに使えますが、ニュアンスはどう違いますか?
「〜静かながら」は口語で、「〜静かでありながら」は書き言葉ですか?
C 一般的に「名詞・ナ形容詞+〜ながら・でありながら」の違いと
使い分けを、分かりやすいように教えていただけますか?
まず、『ながら』の品詞ですが、
『接続助詞』だという意見もあれば『副助詞』だという意見もあるようです。
私は、『接続助詞』説をとっています。

ご質問の場合の『ながら』ですが、接続がいろいろ考えられます。
しかし、例えば副詞に接続するといっても、全ての副詞に接続するというわけではありません。
接続する場合もあるという風にお考え下さい。
文法規則は、全てに適用できるものはむしろ少なくて、適用できる割合はいろいろです。

ちょっと遠回りして、例を引いてみます。
体 言 子供ながらによく頑張った。
外観もさることながら、中身はどうなのか。
イ形容詞 狭いながらも楽しい我が家
貧しいながらも心豊かに生活しています。
ナ形容詞 不束ながら、よろしくお願い致します。
報酬が不足ながら、文句を言わずに受け取りました。
副 詞 早速ながら、作業に取りかかって下さい。
嫌々ながら、その仕事を引き受けた。
動 詞 知っていながら知らない素振り
実力がありながら、認められていない。
助動詞 及ばずながら、お手伝いします。
チャンスを与えられながら、見逃してしまった。
ご質問に戻り私見を述べます。
@ 要はある規則が適用できる場合とできない場合とがあるということでしょう。
A 『である』の品詞に関しては諸説あるようですが、
私は、『である』は、『で』+『ある』からなる連語で、
『でありながら』は、動詞『ある』の連用形に『ながら』がついたものだと考えます。
「ナ形容詞に『ながら』は直に接続するのが本来だけれど、
最近は動詞の規則を使う『でありながら』の形が増えてきた。」と、
どこかに書いてあったのですが、どこだったか見つかりません。
B 文語か口語かとかではないと思います。
くだけた言い方なら、私は、例えば「この曲は静かだけれど躍動感がある。」と言います。
C 両方OKの場合は、『でありながら』は、『ながら』より強調している場合が
多いように思いますが、ケース・バイ・ケースでしょう。

あかり
日 本
98
「から」と「より」 使い分けがあるのでしょうか?

年賀状を書く季節になりました。
ふと疑問に思ったのですが、年賀所の文例を調べると
心からお礼申し上げます、心よりお礼申し上げます と両方出てきます。
私は、どちらでもいいのかなと思っているのですが、
目上の人にはこちらが望ましいとか、
多少、意味の違いがあるものなのでしょうか??
どちらを使っても問題ないと思います。
あえて言えば、『より』は書き言葉で、 『から』は話し言葉なのではないでしょうか。
『より』を使った方が、改まった感じがするとは思いますが、
でも、どちらを使ってもよいと思います。

ぴてさんからご意見をいただきました。
「より」と「から」の使い分けですが、公用文では「より」は比較にのみ用い、
それ以外の場合は「から」を使うこととされています。
したがって、設問の事例では(少なくとも公用文では)
「心からお礼申し上げます。」が正しいとされています。
明文上の根拠は今すぐには見当たりませんが、
北海道のホームページでも「より」と「から」の使い分けのルールが
明確に書かれています。

き よ
日 本
97
「質問はありませんか。」という問いの答えとして
「質問はありません。」「質問があります。」というように教えております。
先日生徒から
「どうしてありませんの時ははを使い、 ありますの時はがを使うのか。」
という質問を受けました。
この場合 はとがを 変えていうことはできないように思うのですが
うまくその理由を説明することができませんでした。

また、「日本へ行ったことはありますか。」の質問の際、
『は』を『が』に変えても さほ どおかしくないように思います。
しかしそれに答える場合、
「はい、行ったことがあります。」「いいえ、行ったことはありません。」となり、
「質問はありません。」「質問があります。」同様
「は」と「が」を変えて使うことはできないよう に思います。
そう考えると 答えが否定形の場合は「は」を使い、
肯定形の場合 「が」を使うのではないかとも考えたりするのですが
よく分かりません。
『が』と『は』の使い分けについてですが、
『が』の文では、大切なことは『が』の前にきて。
『は』の文では、大切なことは『は』の後にきます。
「質問はありませんか。」 この場合の『質問』は、具体的内容を持っていません。
大切なのは『あるか、ないか』
「質問があります。」 この場合の『質問』は、具体的内容を持っています。
大切なのは『質問』
「質問はありません。」 この場合の『質問』は、具体的内容を持っていません。
大切なのは『ありません』

私は、経験を『〜ことがある』、未経験を『〜ことがない』で表すとしています。
(ここは意見が分かれるところでしょうけれど。)
経験を有無を聞く場合、大切なのは『〜こと』です。
でも、答える場合、『〜ことが』は省略しますね。
「日本へ行ったことがありますか。」
「はい、(行ったことが)あります。」
「いいえ、(行ったことが)ありません。」
実際は、『は』を使っても、それほど違和感はないのですが、
厳密には、次のような例も考えられます。
「行ったことはありますか。」 『経験の有無』を聞く場合、一応NGにしています。
実際には言ってしまうこともあるような気がしますがーーー。
「行ったことはあります。」 「行ったことはあるけれど、ろくに観光しなかった。」等
「行ったことはありません。」 「行ったことはないけれど、よく知っている。」等
よしあしさんからご意見をいただきました。
「質問はありませんか」に対する「質問があります」には幾分違和感があります。
というのは、それが、問われてはいないときに言っている文のように感じられるからです。

「質問はあります」にはもっと違和感が生じます。
「他のことはいざ知らず、質問はあります」という対比の表現のように強く感じられるからです。

それで、「質問、あります」が妥当かと思うのですが、
「質問があります」も幾分かの違和感なので問題ないと思っています。

他の、例えば「問題」の場合は、「問題ありませんか」「問題あります」「問題ありません」
というように、「は」や「が」を使わないことが多いように思います。

もうすこし詳しく述べますと、名詞文や形容詞文、そして存在文を除く動詞文では、
次のように肯定文に「は」を使っても問題ありません。

「質問は文法に関することではありませんか」 「質問は文法に関することです」
「質問は難しくありませんか」 「質問は難しいです」(「難しくあります」
が使えればいいのですが残念ながら使えませんので)
「質問は易しくなりませんか」 「質問は易しくなります」

これらの文の「質問」は特定されていて、「その質問は」に変えても意味は変わりません。

一方、「質問はありませんか」「質問はあります」の場合、「質問」は特定されていません。
その証拠に、「その質問は」に変えたら、意味が違ってきます。
この違いが、「質問はあります」に違和感が生じる原因ではないかと思います。

なお、「その質問はありませんか」「その質問はあります」という受け答えには、
もちろん問題はなく、違和感は生じません。

ジ ム
アメリカ
日本語歴:1年
96
「だれがいますか?」と「だれかいますか?」のちがいはなんですか。
「だれがいますか?」 「やまださんがいます。」
「だれかいますか?」 「はい、だれかいます。」/「いいえ、だれもいません。」
というように、『が』を使った文は、『いる人』の名前を聞いていて、
『か』を使った文は、『人がいるかいないか』を聞いています。

鈴 木
日 本
95
ある掲示板で、「他人名義で運用しても」と投稿したところ、
「他人名義を運用しても」とすべきだというレスがありました。

辞書を見ると用例に、
「・・名義で預ける」、「・・名義を借りる」などどあります。

文法のことはわかりませんが、自分は「で」の方が自然に感じました。
「を」だと違和感があるのです。
これが「他人名義の資金」だと、
「で」でも「を」でも良いような感じがします。

個人的な解釈としては、 「を」だと名義それ自体が対象になり、
「で」だとその名義による別の何かが対象になるように思います。
それで良いのか、それがなぜなのかがわかりません。

貴サイトの助詞のところに、「に」と「で」や、 「に」と「を」を見ましたが、
「で」と「を」はありません。
「に」と「を」の「驚くは自動詞なので」とあり、
「自動詞」と「他動詞」の違いはわからないのですが、
それではないような気がします。
助詞の用法は、動詞によって決まるものです。
『○○を他人名義で運用する』という使い方が 自然ではないでしょうか。
『名義』は運用するのではありません。
鈴木さんがお感じになっていることは当たっていると思います。

ドアが開く。(自動詞)
ドアを開ける。(他動詞)
上記のように助詞『を』を使う動詞を他動詞と言います。(全部ではありません。)

上 田
日 本
94
1
2
3
4
5
6
「これ知ってる?」
「あ!それ知ってるよ。」
「うそだぁ、お前に限って知らないはずなのに〜。」
「知ってるよ!」
「ふぅん、おもしろくない、あいつは知ってるかな?」
「うん、たぶん知ってるよ。」
この文の流れだと富山弁では
1
2
3
4
5
6
「これ知っとる?」
「あ!それ知っとっぜ。」
「うそやぁ、お前に限って知らんはずながに〜。」
「知っとっちゃ!」
「ふぅん、なんおもしない、あいつは知っとっかな?」
「多分知ってると思うよ。」くらいのときは「知っとっわ。」
「多分、知ってるでしょ。」くらいのときは「知っとっちゃ。」
「奴は知ってるような奴だから多分知ってるよ。」
みたいな ときは「知っとっぜ。」
これらの「〜よ」の違いが説明できません。
共通語は全部「〜よ」でいいので楽だなぁ。
方言について考えたことがないので分からないのですが、ちょっと考えてみました。
「知っておるわ。」→「知っとるわ。」→「知っとっわ。」
『わ』は、断定を避けて軽く言う終助詞。
「知っておるぢゃ。」→「知っとるぢゃ。」→「知っとっちゃ。」
『ぢゃ』は、断定の助動詞『である』の省略形。
「知っておるぜ。」→「知っとるぜ。」→「知っとっぜ。」
『ぜ』は、断定の終助詞『ぞ』+呼びかけの助動詞『え』。
東京方言でも 「知ってるわ。」「知ってるぜ。」があります。
「知っとるわ。」は、男性はあまり使わないように思いますけれど。

ハシモト
日 本
93
私は現在海外在住なのですが、
先日、日本語を独学で勉強しているとい う友人に質問をされました。
「プレゼントにしたいのですが、箱はありませんか。」
上の文章で、なぜ箱のあとは『は』で『が』ではいけないのか
と聞かれ たのですが、
うまく説明することができませんでした。
日頃、母国語の日本語もきちんと話せない自分が情けないのですが、
なんとか彼女に説明してあげたいと思い、ホームページを拝見しました。
教えていただければ幸い です。
説明の方法は、いろいろあると思いますが、私は次のように答えます。
「当番は誰ですか?」「(当番は)山田さんです。」
「誰が当番ですか?」「山田さん(が当番)です。」
という文の違いを考えてみて下さい。
『は』で繋ぐ文は、述語が大切(知りたい情報)で、
『が』で繋ぐ文は、主語が大切(知りたい情報)です。
「プレゼントにしたいのですが、箱はありませんか?」と聞いているとき、
知りたいのは『あるか、ないか』です。
答えは、「はい、あります。」「いいえ、ありません。」
(『はい』『いいえ』の使い方に問題がありますが、 ここでは、見過ごして下さい。)
知りたい情報が述語にあるので、『は』を使います。

カシワグラコージ
日 本
92
最近、ふるさと(東北:山形県)にUターンしました。
わたしが勤務する会社が特別なのかどうかわからないのですが、
例えば 「東北ブロック会議を山形営業所にて実施しました」
「電話にて受付します」 のように、
「で」ではなく「にて」を使っているのです。
製造業特有の業界用語なのかもしれませんが、
わたしは「にて」に違和感を感じます。
この場合、正しくは「で」を使うべきだと思うのですが。
実際、気にしだすと製造業以外でも場所や手段を表す意味で
「にて」を使っている人が意外と多いということに気づきました。
でも私のように「にて」と使うことに違和感を感じる人も
多いのではないかと思います。
ぜひ、ご意見をお聞かせ頂きたいと思います。
多分製造業の業界用語というのではないように思います。
『にて』は文語表現なんです。
口語表現の『で』ももちろんOKなのですが、
『で』を使うと軽い感じがすると思う人があるんでしょうね。

若い人のほうが年配の人より違和感を覚えるのだろうという気がします。

イレイ
台 湾
日本語歴:7年
91
樹さんは 「瞬間動詞」+ています→に
「継続動詞」+ています→で

と書いてありますが、
これは動詞の後ろに「ています」が来るときの話だけですか。
もし「V+てください」なら、どうなると思われますか。
「に」「で」両方とも使えるようになるのでしょうか。

実は「ここで座ってください」と「ここに座ってください」と
どちらでもいいと感じております。
「ここで」は、例えばみなさん歩き回っていて、疲れていて、
広い芝生を見つけ、リーダーはこの「広い、特定がない」場所で
みなさん好きな場所で座ってくださいという時に使われます。
逆に「ここに」座ってくださいは 場所は特定されていて、
そこだけに座ってくださいというユンアンスは私の中にあります。
もちろん両方とも使えます。
『で』の場合は、仰るとおりです。
『に』の場合も、仰るとおりなのですが、
例えば『椅子』とか『ソファ』とか座る対象を示します。
『座布団』の上ということもあるでしょう。
椅子やソファだと「ここにかけてください。」とも言いますがーー。



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