自動詞の使役形では、動作主体を『〜に』または『〜を』で表します。
『〜に』と『〜を』とでは、どう違うかという問題ですが、
次の例文を考えてください。
@その映画監督は、女優を笑わせた。・・・・放任(自然とそうなる)
(監督が冗談を言ったので、女優が自然に笑った。)
Aその映画監督は、女優に笑わせた。・・・・強制
(映画監督が演技指導したので、女優が笑った。)
一般に、『〜に』の方が『〜を』を使うより強制の感が強まります。
文脈が分からないのですが、ご質問の1文だけだと
「社長は社員に一日に7時間働かせます。」は、
『許可』ではなく、『強制』のように感じます。
他動詞の使役形では、動作主体は『〜に』で表します。
これは、他動詞は元々『を格』を取るので、
「母親は、子供を人参を食べさせる。」となって、
『〜を』がダブるのを避けるため『〜に』しか使わないということです。
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