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助動詞関連いろいろ表記関連

動詞関連(8)
日本語教育では、五段活用動詞をTグループ、一段活用動詞をUグループ、
『くる』『する』をVグループと呼ぶことがあります。
松 尾
日 本
80
役所内部の職員に向けて、
「所属職員に○○を周知させてください。」
という文章を書いたところ、これは誤りで、
「所属職員に○○を周知してください。」
とするべきだと上司から指摘を受けました。
私なりに調べたところ、「周知させる」は、
サ変名詞「周知」+動詞「する」の未然形「さ」+使役の助動詞「せる」からなり
日本語としておかしくはないのではと考えたのですが、
上司の指摘は「自動詞と他動詞とを混同している」でした。
このような表現は役所内ではとても多く用いるものですので、
何とかはずかしくない表現をみつけたいと考えています。
上記の点についてご教示賜りますよう、
よろしくお願い致します。

蛇足ですが、ある役所では
「○○の周知を行う」「○○について周知のほどよろしく」との表現がありました。
こうした表現が日本語として正しいかどうかも、
あわせて教えていただければ幸いです。
それぞれの役所にはそれぞれの役所内での公用語というものがあると思います。
それに従うのが一番だと思うのですが、以下は一般論としての私見です。

名詞『周知』に意味が二つあります。
(1)広く知れ渡っていること
(2)広く知れ渡らせること

松尾さんは(1)の意味に、上司さんは(2)の意味に
とられているのではないでしょうか。
(1)の場合は、『〜を周知する』→『〜に〜を周知させる』
(2)の場合は、『〜を周知する』で、意味は使役(させる)になります。

多分、どちらも使われているのでしょうけれど、
私は文句なしに「所属職員に○○を周知させてください。」を使います。
「所属職員に○○を周知させてください。」の方が一般的だという気がします。

公職選挙法に、『選挙違反その他選挙に関し必要と認める事項を選挙人に
周知させなければならない』とあります。

「○○の周知を行う。」「○○について周知のほどよろしく。」ですが、
多分(2)の意味で使っておられるのでしょうね。
正しいかどうかよりも、その役所内で『周知』という言葉が
どういう意味で使われているのか、
職員の方々の共通認識になっていないのが問題なのかもしれません。

日本語調査結果(130)]もご覧下さい。

SM
日 本
79
アメリカ人に日本語を教えています。
ひらがながようやく読めるか読めないかの段階の初級の生徒さんに
動詞のグループ分けについて説明するとき、困ることがあるんです。
それは音が同じ動詞です。
例えば、 置きます(五段活用) 起きます(一段活用)
折ります(五段活用) 降ります、下ります(一段活用)
これらを グループわけするのに規則がありますか。
文法の本を読んだりして考えましたが、わかりません。
規則はないと思います。
意味と結びつけて覚えるしかないようです。
もう少し進んで漢字の学習に入ったら、
漢字も覚えながら動詞のグループ分けを覚えてもらうとよいかもしれません。

suzukiさんから、ご意見をいただきました。
『規則はないと思う』とありますが、
動詞の原型は「置く」と「起きる」、「折る」と「降りる・下りる」で、
つまり『語幹』が違っています。
生徒さんの語学力に合わせた説明という こともあるでしょうが、
「原型が違う」という説明だけでも、とりあえずは納得できるのではないでしょうか。

崔玄瑾
韓 国
日本語歴:7年
78
“世話をする”と言う表現と“面倒を見る”と言う表現の
ニューアンスの違いは何でしょうか?
『世話をする』ー病人の世話をする、植物の世話をする
『面倒をみる』ー子供の面倒をみる

ほとんど同じ意味として使われる場合もあるのですが、
わずかに違いがあるとすれば、 『世話』には、『気を配る』というニュアンスが、
『面倒』には、『厄介なこと』というニュアンスがあるように思います。

『年寄りの面倒をみる』という言い方は、対象が自分の家族の場合はOKですが、
対象が他人の場合は、『お年寄りのお世話をする』の方が適当だと思います。

「年をとったら、娘に面倒みてもらうつもりです。」とは言っても、
「年をとったら、娘に世話してもらうつもりです。」とは、あまり言わないように思います。

Rayさんからご意見をいただきました。
「世話をする」「面倒をみる」についてですが、
私の考えでは、「世話をする」のほうは物理的・直接的なケアが基本、
(「シモの世話」など典型的)
「面倒をみる」はもっと抽象的、包括的なことに使う、というのが
大きな違いではないかと思います。
また、「面倒をみる」については、保護・庇護・支配、というような
「上に立つ」感覚が伴うのではないでしょうか。

taichi
日 本
77
最近疑問に感じている 「ひもつく」という言葉について
質問させていただ きます。
使用例としては、「案件にひもつく」、「A社にひもつく会社」等です。
直接関係するという意味あいだと思うのですが、
私には違和感があり使うことをため らってしまいます。
辞書等で調べたのですが、記載も無く、
正しい日本語ではないのかと思い質問させて いただきます。

もし、正しい日本語であるのなら、
「ひもつく」と同義の言葉も教えていただきたい です。
『ひもつく』という言葉を聞いたことがありません。
企業で働く人の間で使われる言葉なのかもしれません。

しかし、一部の人しか使わない言葉だということが、
即『正しくない日本語』だというわけではないと思います。
『正しい日本語』とはどういうことでしょうか。
まず、それが問題ではないでしょうか。

ともあれ、初めて聞いた言葉で、お役に立てる情報がありません。

日本語調査結果(131)]もご覧下さい。

日 本
76
自動詞と他動詞の違いをお教え頂けましたら幸いです。
今まで、自動詞と他動詞についてちょこちょこっと書いてきましたが、
きちんと書いてこなかったように思いますので、ここでまとめて書きます。

学生時代を振り返ってみると、自動詞と他動詞の考え方は、英語では習ったものの、
国語の世界では出てきませんでした。
私自身は、日本語教師養成校で初めて知りました。
最近では国語辞書にも(自)(他)のように表記されています。

他動詞は、動作の対象になるもの『○○を』を必要とする動詞のことです。
  例えば、匂いを嗅ぐ  ドアを開ける  猫を逃がす
自動詞は『○○を』を必要としない動詞です。
  例えば、汗が臭う  ドアが開く  猫が逃げる

一般に他動詞には『意志がある』、自動詞は『自然とそうなる』ことが多いのですが、
必ずしもそうではないことがあります。
「結婚が決まりました。」と、自分の意志で決めた結婚であっても、
自動詞で表現したりします。
日本語特有の言い回しだという気がします。

その他注意しなければならないことは、
  公園を散歩する  空を飛ぶ  道を曲がる 等は、
『○○を』があっても自動詞だとされているということ。
この『を』を通過点の『を』と言います。

とはいえ、いろいろな意見があって、
通過点の『を』も他動詞の『を』なのだ、という論文を見たことがあります。

日 本
75
近頃、物の臭いを嗅ぐ行為を
におう(匂う、臭う)、におってる、におってみなさい等と
言っているのを良く耳にします。
私は非常に違和感を感じるのですが、この言い方は正しいのでしょうか?

私の知識では、 かぐ、かいでいる、かいでみる、等が
正しい言い方だと思うのですが、如何でしょう。
私は、物の臭いを嗅ぐ行為を、におう(匂う、臭う)、におってる、におってみなさい等と
言っているのを聞いたことがありません。

しかし、もしそういう言い方をする人がいたら、私も巻さんと同じく違和感を覚えると思います。
『におう』は自動詞ですから、意志のある行為には不適当です。

Rayさんからご意見をいただきました。
匂いを嗅ぐ動作について「におう」というのは私も以前は全く知りませんでしたが
(私は東京生まれです)
新潟出身者に、「それは田舎ではみな普通に使う」と指摘されたことがあります。
「犬があちこちにおっている」などと言うのだそうです。
全国の方に訊ねたわけではありませんが、
いくつかの地域で「におう」=匂いをかぐ、という意味で
動詞として使われているそうなので
これは、方言としては立派に存在していることばのようです。
もちろん、学習者にこの語を教えることはしませんが、
東京人はどうしても、方言=まちがい、という考えを持ってしまいがちで、
(文法に関する方言もたくさんありますので・・・
例えば「よろしかったでしょうか」も、方言由来です)
これは頭の隅に入れておいたほうがいいだろうと思っています。

マリンダイビング
日 本
74
『なあれ』と『なれ』の文法的な違いについて教えて下さい。
例文としましては、例えば種を蒔く時に次のように言います。
@甘い甘いとうもろこしになあれ。
A甘い甘いとうもろこしになれ。
例文@の『なあれ』は、願望、期待を表していていますが、主に幼児が使う言葉です。
例文Aの『なれ』は命令形ですから、私達の日常会話では
こういう使い方はあまりしないように思います。

命令形『なれ』は、相手が人間とかペットとか
こちらの意志が伝わる場合に使うのが本来だと思います。
意志が伝わらなくても、相手(例えばとうもろこし)に対して思い入れが強い場合は、
願望、期待をこめて使うこともあるとは思いますがーーー。

しずく
台 湾
日本語歴:4年
73
「思う」と「考える」の違いについて教えてください。
簡単に言ってしまうと、次のようになるかと思います。
『思う』
『考える』

感覚、知覚、感情などで、認識したり判断したりすること。
問題や疑問を解決するために、頭を働かせること。

順 子
日 本
72
「ひらく」と「あける」の違いは何でしょうか?
1)
本をひらく
本をあける

(大人が使うとちょっと、、。しかし、
 幼い子供&外国人生徒だったら許せる)
2)
傘をひらく
かさをあける

(絶対に使わない)
3ーA
手をひらく
手をあける

(絶対に使わない)
3ーB
目をひらいてください
目をあけてください
(クラスメートはこちらでもOKだと いう意見)
(私はこちらを使う)
4)
傘をひらく
傘をあける

(絶対に使わない)
形、サイズ、大きさ、体の部分などいろいろ私なりに考えてみましたが、
よくわかりません。
ひらくは、どんな場合でも使えると一瞬思ったのですが
やはり(Open your eyes)という意味では(目をひらく) というのは
不自然なような気がします。

店をひらく
店をあける
のように、両方に使える場合もあります。
「ひらく」&「あける」の違いをどのように説明すればいいのでしょうか?
又、あける=他動詞 あく=自動詞 ですよね。
ひらく=他動詞、自動詞 どちらでしょうか?
店をひらく「他動詞?」
扉がひらく「自動詞?」
目的語を持たないのが、自動詞、 目的語をもつのが、他動詞   
と習ったような気がするのですが、、。
『ひらく』
『あける』

閉じていたものを閉じた状態でなくすること。
閉じている状態にしているもの(覆いとかカギとか) を取り除いて、
閉じた状態でなくすること。
というのが原則だと思いますが、 この原則に合致しないものもたくさんありそうで厄介です。
しかし、例外もあるとするほかありません。この例外は個人差によったりしますしーー。

『ひらく』は、自動詞と他動詞と両方あります。
目的語を持たないのが、自動詞、目的語をもつのが、他動詞
といのは、英語の考え方ですね。
日本語だと『を格』をとる動詞を他動詞、 『を格』をとらない動詞を自動詞、と言います。

『店をひらく』『店をあける』についてですが、両方使えるが意味が違う、つまり、
『店をひらく』
『店をあける』

今までなかった店ができるということ。
開店時間になって、店をあけるということ。
(だと思ったのですが、順子さんからこのケースでの逆の使い方もあると、
ご意見をいただきました。ナルホド、そういうこともあるかもしれないと思いました。)

村 木
日 本
71
「似ている」と「〜みたい」の違いについて、
どのように説明したら いいのでし ょうか?
例文です。
(1) 似ている
みたい

○○さん、妹さんと似ていますね
○○さん、妹さんみたいですね
「みたい」の場合は性格的なことでいうのですかね?

しかし、この場合はどうでしょう?
(2) 似ている
みたい

この机、私のと似てるよ
この机、私のみたい
『みたい』の品詞ですが、
助動詞(みたいだ)だとする説と、接尾語だとする説があるようです。
私は、接尾語が分かりやすいかな?と思っています。
このご質問をどこの分類に入れるか迷ったのですが、
とりあえず『似る』に注目して動詞関連に入れました。

いくつかある『みたい』の意味の中のひとつに、『似ている』があるのだと思います。
お示しいただいた例文の『みたい』は、
@似ている   A推量   のどちらかでしょう。
『みたい』と『似ている』は、置き換えられる場合があるということです。

(1)の『みたい』は、性格的なことでいうこともあると思いますが、
性格的な点なのか外観なのかは、文の前後関係をみないと
はっきりは分からないように思います。
要は、1文だけで違いを説明するのはなかなか難しいといいうことです。

同じ『似ている』という意味で使うとき、『みたい』の方が『似ている』より、
くだけた表現、つまり口語的だと思います。 



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